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株式会社 アクティブソース
代表取締役 金子 源さん

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坪月商50万円以上をマーク 圧倒的な集客力の秘訣は?

 店内を見渡すと、「煮込み130円」「ポテサラ130円」といった値札が目に飛び来んでくる。ドリンクにつまみをたっぷりと注文しても、1000円でお釣りが来る驚異的な価格設定。これが今、大ヒット業態として注目を集める「立呑み 晩杯屋」の一番の魅力と言えるだろう。
 とはいえ、中身が伴っていなければ“行列のできる立呑み屋”がそう簡単に成立するはずがない。坪月商50万円以上をマークするという、凄まじいまでの集客力はどこから生まれるのか。
 代表を務める金子氏の答えは明確だ。
「安かろう、悪かろうで売れる時代ではありません。安くてもちゃんとしたものをお出しすることを徹底しています。その一点では決して妥協しません」
 たとえば、立呑みの店では揚げ物は先に作り置きして、ショーケースから出すのが普通。ところが、「晩杯屋」ではオーダーを受けてから調理して、揚げたてを常に提供している。
 醤油ひとつにもこだわりがある。容器には、「酸化防止のため、つぎ足し補充を行っておりません。なくなりましたらお声がけください」とのラベル。お客様の声に応えてのことだ。
「どんな飲食店でも注ぎ足しがちですよね。そうすると味が落ちてしまうので、なくなって容器を洗ってから醤油を入れるようにしています。ただ、お客様には『ちょっとしか入ってない』『横着だな』と叱られることが多くて(笑)、これを貼ることにしました」
 こうした丁寧な仕事、日々の小さな積み重ねが多くの人々の支持を集め、ブームを呼んでいるにちがいない。
 店の雰囲気づくりも重視している。立呑みならではの誰もがふらりと入れるムードを損ねないよう、従業員に言い伝えていることがある。
「お客様と適度な距離感を保つように注意しています。モノをもらったり、プライベートで付き合わないこと。個人的な意見ですが、“常連盛り上がり”している店は入りづらいじゃないですか」
 もともと1人でお酒を楽しむのが好きだった金子氏が、気軽に立ち寄れる店の意外な少なさに気づいたのが事の始まり。「自分が1人で入りたくなる店」を具現化したことが、現在の大躍進へとつながっている。

4坪の狭小店舗からのスタート 地域を一変させる大ヒット店に

株式会社 アクティブソース
代表取締役
金子 源
Hajime Kaneko
1976年、群馬県生まれ。高校卒業後、自衛隊に入隊する。25才で飲食業界へ転職。レインズインターナショナルに入社し、「牛角」の店長を務める。その後、独立を視野に入れて、青果市場や水産商社などのサプライヤーに5年間勤務。2008年、株式会社 アクティブソースを設立。現在、「立呑み晩杯屋」武蔵小山本店をはじめ、8店舗を展開する。

 安定した“公務員生活”である自衛隊をやめて、金子氏が飲食の世界へ飛び込んだのは25才のとき。「牛角」を展開するレインズインターナショナルに入社。店長を務めて、ホスピタリティとサービスの基本を習得した。
「その頃から漠然とですが、将来、独立しようと考えていました。ただ、自分で店を持つには、どこから仕入れをすればいいのか。全くわからなかったので、まずはサプライヤーを回って、仕入れを勉強しようと思いました」
 青果市場や水産商社等に5年間勤務。ここで仕入れのルートを確保するノウハウを得たことが大きな礎となった。
「多くの居酒屋は商品開発を行い、それに合わせた食材を調達します。その真逆で、当店には固定メニューがほとんどありません。毎朝、築地市場に行って、大量に入荷しているもの、つまり必然的に安くなった食材を選んで、提供しています。だからこそ、この安さが実現できているんです」
 独立前の数年は市場の仕事に加え、夜中も倉庫でのアルバイトなどを掛け持ち。開業資金を準備するために、寝る間を惜しんで働く日々が続いた。
 そして2008年、武蔵小山にようやく念願の自分の店を構える。たった4坪の狭小店舗からのスタートだった。
「立呑みにしたのは、立たせなければ商売が成り立たなかったから。予想した以上のお客様が来られて、4坪しかない店は7、8人ですぐに満員の状態です。半年後には2店舗目を出しました」
 そこからの急成長ぶりは周囲も目を見張るばかり。成功事例を真似ようとするライバル店も続出し、安価路線の店が少なかったこの一帯の飲食業界の地図を塗り替えたとまで言われている。
 結果的に大ヒットとなったわけだが、金子氏は独立開業までの経緯を振り返り「無駄だったのでは」と感じることも少なくないと言う。
「先立つものがなかったので、資金を貯めるのに時間を費やしてしまいました。こういう制度があったなら、もっと手っ取り早かったはずです」
 その制度とは昨年末に始まった“社員独立100店舗プロジェクト”。人材育成の基盤となる独立支援制度だ。
「社員として1年間真面目に働けば、独立の権利が得られます。業務委託からスタートして、正規のFCまで5段階を用意しています。イニシャルコストを抑えて資金を回収し最終的には自力で出店してもらうという計画です。立呑みという業態は地域ごとにもっとあっていいはず。働いてもらっている皆に、成功してほしいと思います」
 独立開業を前面に押し出し、このプロジェクトを発表した本誌の求人広告は大反響を呼んだ。採用されたスタッフはすでに第一線で活躍している。100店舗の実現に向けて、金子氏はいよいよ本格的に動き始めた。

今年中に1都3県32店舗出店 2017年には100店舗達成

 100店舗達成といえば、遠い道のりのように聞こえるかもしれない。しかし、金子氏が次々と展開に乗り出す、そのスピード感は想像を超えていた。
「中堅の外食産業とタッグを組んで、年内に1都3県32店舗、来年は60店舗を出店します。2017年中には、100店舗を達成できるでしょう」
 さらには、ベトナムへの日本料理店の出店計画も進行している。
「和食はうまいので、受け入れられないはずがない。今後、アジア圏を中心にして、出店を進めていく予定です。国内の頭打ちの市場では限界が見えていますから、海外進出は必然のこと。日本料理のすばらしさを世界に広めたいと考えています」
 これほど目覚ましい急成長を遂げれば、経営者にかかる重圧は並大抵のものではないのではーそう問いかけると、金子氏は「プレッシャーはありません。感じている暇もないですから」と、涼しげな顔で一言。
「もちろん、こういう商売なので資金繰りに苦労したり、大変なことはいくらでもあります。それでも、失敗なんて付きものですから、あきらめずにやれることをやり、どこまでも突き進むしかない。起業したからには、成長しなければ意味がありません」
 現在の従業員は130名を数える。一人ひとりの生活向上を図るためにも、拡大路線を選ぶのは当然のこと。そう語る金子氏は決してひるむことなく、さらなる高みを見つめている。計り知れない自己実現力を持つリーダーに率いられ、アクティブソースの快進撃はまだまだ続きそうだ。
「努力すれば、できないことはありません。だから実行、実行、実行あるのみです。高い目標を常に掲げて、突き進んでいきたいと思っています」


晩杯屋 武蔵小山本店(取材店舗)
株式会社 アクティブソース ─ 店舗情報 ─
晩杯屋 武蔵小山本店
東京都品川区小山3-24-10
電話/03-3785-7635

晩杯屋 大井町店
東京都品川区東大井5-3-5
電話/03-5460-0313

晩杯屋 大山店
東京都板橋区大山東町58-5
電話/03-3963-7607

晩杯屋 ゼームス坂上店
東京都品川区東大井5-5-8
電話/03-6433-2307

晩杯屋 中目黒目黒川RS店
東京都目黒区上目黒1-26-1
電話/03-6303-2828

晩杯屋 大塚北口店
東京都豊島区北大塚2-12-4
電話/03-5980-7846

やきとり晩杯屋 祐天寺本店
東京都目黒区祐天寺2-6-11
電話/03-6412-8990

座れる晩杯屋 大森東口本店
東京都大田区大森北1-3-2-2F
電話/03-3766-7877

現在、8店舗展開中
http://active-source.co.jp

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