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株式会社 ライブフードプロデュース
代表取締役社長 小林 一也さん

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住みたい街で、街が求める飲食店を展開。

 社員が長く働ける環境づくりを本格的に進めているのが、(株)ライブフードプロデュースだ。家庭を持ち、子供を育て、50代、60代になって体力が落ちても活躍の場がある。小林氏は、そうしたフィールドを社員の個性に合わせて用意したいと真剣に考えている。
 20代は化学系の専門商社の営業、外資系大手会計事務所のコンサルティング会社でシステムコンサルタントを経験し、29才の時、シムテム開発の責任者として大手外食企業に就職した。
 なぜ飲食の道を選んだのか。
「コンサル時代の5年間で、10数社の業務改善プロジェクトに携わりました。短期間で結果を出す楽しさがあった反面、もっと一緒に先が見たいと思うこともありました。そこから考えるようになったんです。もっとシンプルに目の前の人を笑顔にできる仕事って何だろう?って。飲食が当時の私にとってひとつの答えだったわけです」
 幼い頃から慣れ親しんだ街、海老名。現在ではターミナル駅としてニュータウンの開発が進んでいるが、かつて東口の駅前は、21時には真っ暗になり、人通りがなくなる。そんな16年前の海老名駅前に1号店「合点」をオープンした。天然木の一枚板を贅沢に使ったカウンター。その正面のバックバーには様々なカクテルをつくるための色とりどりのボトルが並び、テーブル席やグループで楽しめる堀ごたつ席も用意した。鮮度抜群のマグロ、豆腐料理、炭火焼料理をメインに据え、34坪64席の空間は地元の方々や口コミで広がり、かなり遠くの駅から来店される人々で溢れるまでになった。
「基本的なことを忠実にやりました。お客様をもっと笑顔にしようと、スタッフと毎日話し合いました。激しい議論になることも度々(笑)。お客様の期待を少しでも超え続けるために、メニューや接客を改善し続けました」
 小林氏がカタチにした業態は、進化を遂げようとしていた海老名という街から求められていたのかもしれない。この1号店の成功を皮切りに、海老名駅周辺で飲食店を展開。つぼ焼き熟成鶏という名物を生み出した「うまい魚と鶏焼酒家 合点くろうさぎ」、手打ちの十割蕎麦が評判の「創作和食と十割蕎麦 土の香」、FC加盟の宅配寿司「銀のさら」、さらに、障がい者就労支援事業所もオープンした。
「今後も飲食店を始め、海老名という街に求められる店舗や事業を展開していきます。地元だから、肌でニーズを感じることができると思っています」

人が育ったら新規出店。その人の強みを活かす業態へ。

株式会社 ライブフードプロデュース
代表取締役社長
小林 一也
Kazunari Kobayashi
1963年、神奈川県生まれ。海老名で育ち、大学卒業後、外資系大手会社事務所のコンサルティング会社でシステムコンサルタントとして活躍し、29才で外食大手企業にシステム開発責任者として入社。在職6年間で購買・採用・店舗開発・業態開発・店長・マネージメント等飲食店経営に必要な全ての業務を担当し、1999年起業。地元の海老名を中心に飲食店、ストレッチ専門店、障がい者就労支援事業を展開中。

 自社業態の出店スピードはどちらかというと穏やか。16年で11店舗。着実に店舗展開をしている。
「人が育ったら次の新店へ。これを鉄則にしています。これまで、店を立ち上げる人の強みを活かした業態を作ってきました。和食が得意、魚や肉に強い、カクテルや日本酒に詳しいなど、その人の強みを活かし、街に求められる店を今後もつくっていきたいです」
 店舗ができると、現場のスタッフに全てを任せるのが小林氏の経営スタイルだ。予算作成に始まり、予実分析、メニュー、サービス、アルバイト採用も全て任せ、自分はひとりのお客となってときどきお店を回る。
「最近、私は社員採用の面接もしていないんです(笑)。一緒に働く人が面接した方が理にかなってますし、面接する人が会社のことも語れますから、私の出番は無いですね。もちろん、面接を受けに来た人が社長面接を望めば、喜んでお会いします。入社後は、年に1回以上の個人面談や、サシ飲みで語り合うという機会も作っていますので、一人ひとりの夢や目標は把握して、将来のフィールドづくりを常に考えています」
 次の新店は、海老名で3月中旬にオープンする新業態。日本酒とワインに特化した魚貝料理のビストロだ。日本全国300以上もの漁港から珍しい魚も届く。それらを、多彩な日本酒とワインで楽しめるカジュアルシックな38坪64席の空間が誕生する。

独立しなくても、会社でやりたいことをやればいい。

 創業16年を経過した中、独立を果たした社員も多い。でも独立について、今の小林氏はこう考えている。
「創業当時は、どんどん独立していけるような会社にしようと考えていました。自分が独立し、楽しくてしかたないという状態だったので、みんなにもこの楽しさを味わってもらいたかったからです。でも10年前くらいからその考えが変わってきたんです。実際に独立をした社員がその後うまくいっているとは限らないという事実もあり、独立が全てではないと考えるようになりました。この時代、独立して店をオープンさせるということは大きなリスクでもあります。ましてや、店をつづけていくことはなおさら簡単なことではない。だとしたら、今の会社のグループ規模を活用して、会社の中で好きなことをやった方がいいのではないか、というのが今の結論なんです。会社の資本のサポートを受けて、自分の強みを活かした店をカタチにすることができれば、独立する必要はないのではないか。そう思ってもらえる仕組みを確立していきたいと考えています。これも、終身雇用という考え方の一環として、具体的に進めているところです」
 実際に昨年の2月、秦野でお店を出したいという社員のために、20坪30席の居酒屋を秦野駅前にオープンした。メニューはその社員が全て考えた。今後の社内独立制度の第1号店である。
 これは、現場で出来る限り長く働きたいという社員のために考えられた仕組みだが、マネージメントで活躍した人には、分社化して社長になるという道も用意されている。こちらも、宅配飲食事業部の部長が、銀のさら12店舗を運営する会社として分社化し、経営者になっている。そのほか、自分の強みを活かして、教育を担当し活躍する道もある。終身雇用の取り組みは、確実にカタチになってきている。
 現在、海老名をメインに神奈川・長野で11店舗展開している自社業態の飲食店に力を入れているが、FC加盟の飲食店も、神奈川・東京・埼玉・長野・富山で25店舗、また、飲食以外で、障がい者就労支援事業所を神奈川・埼玉で3拠点展開し、FC加盟のストレッチ専門店も2店舗展開中だ。
「ストレッチトレーナーの施術も体力勝負なところがあり、年令と共に仕事の範囲が限られてくることがあります。年を重ねても可能性が広がるよう、新事業として高齢者デイサービス事業にチャレンジします。歩行機能のトレーニングに特化した短時間デイサービスですが、そこでは、糖尿病の対策としての食事メニューを提案していこうとも考えています」
 外食企業が提供する高齢者デイサービス。海老名から新しいスタイルの介護事業がはじまろうとしている。
「経営理念である、あなたがいてよかったと言われる存在になる。あなたがいてよかったと言える存在になる。仕事を通じて、それを実現できる会社でありたいですね」


鮮魚・鶏料理・炭火焼 合点 海老名店(取材店舗)
株式会社 ライブフードプロデュース ─ 店舗情報 ─
鮮魚・鶏料理・炭火焼 合点 海老名店
神奈川県海老名市中央1-8-1
ViNA WALK2番館 2F
電話/046-233-4322

創作和食と十割蕎麦 土の香
神奈川県海老名市中央1-17-25
T.CRESTビルⅡ1F
電話/046-232-2666

うまい魚と鶏焼酒家 合点くろうさぎ
神奈川県海老名市中央2-4-5
電話/046-234-8500

うまい魚と鶏焼酒家 六方 じんのすけ
神奈川県秦野市大秦町1-4 鈴よしビル2F
電話/0463-73-6355

うまい魚と鶏焼酒家 合点 じんのすけ
神奈川県厚木市泉町2-9 成都ビル2F
電話/046-226-5560

現在直営店11店舗展開中
http://lfp.co.jp/

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