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株式会社 TPD 取締役 堀田 強志さん

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株式会社 TPD

取締役

堀田 強志

Tsuyoshi Hotta

1975年、埼玉県生まれ。グルメサイト「ぐるなび」の創業時に、営業スタッフとして携わる。上場までの6年間、会社に貢献。その後、「株式会社 TPD」の古澤健志社長と出会い、会社が3店舗を展開中だった2006年に入社。組織づくりを任される。現在、社員70名、店舗数26店舗まで拡大し、働きやすい環境への整備を推進中。

2018年4月掲載

真剣でなければお客様は来ない だからこそ理念の実現が重要

 2013年、本誌に登場し、株式会社 TPDの経営について語った取締役 堀田強志氏。彼は30代まで飲食業未経験だったが、代表の古澤健志氏との出会いがきっかけで、同社の経営に携わるようになった。当初はマンションの一室で個性的な店舗を展開していた同社だが、素材に徹底的にこだわった料理を、リーズナブルな価格でお客様に提供していく経営へとシフトチェンジ。すると客足が伸び、直営店は瞬く間に増えていった。

 あれから5年。株式会社 TPD、そして堀田氏にとって、どのような道のりだったのかを聞いた。

「変わっていないことと、大きく変わったことがあります。変わらないのは『お客様に喜んで頂ける店づくり』という理念の部分。弊社はレストランや居酒屋などさまざまな業態の店舗を運営していますが、すべての店舗において、その目標に向かう力は、より強くなっていると思います。従業員全員で勉強会を行ったり、料理コンテストを開催して切磋琢磨したり。5年前よりも顕著になったと感じるのは、『本物じゃないと、納得して頂けない時代にきている』ということ。素材・調理・接客、いずれも真剣にやらないと、お客様はすぐに離れてしまいます。だからこそ、僕らは理念の部分を強化することに重点を置いています」

5年前、同社の店舗づくりは堀田氏を中心に行われていた。しかし現在、それは営業本部長に一任している。

「幸い、有能な営業本部長がメニュー考案や店づくりなどをやってくれるので、僕は裏方にまわり、会社組織を強化する仕事をしています。弊社は飲食店で26店舗、ほかに2つの会社をもつグループ企業です。僕の仕事は、グループ全体でより利益が出る仕組みを作ったり、より楽しく働ける環境づくりをしたり…要は、会社に燃料をいれ、エンジンをかけて走らせる、そんな仕事です(笑)。店づくりとは異なり長期戦になるので、一進一退という感じですね。前回の取材で『やっと企業として一年生になれた』と言いましたが、個人的な感覚としては、あんまり変わってないかな(笑)」

従業員の労働環境改善が お客様満足度アップにつながる

 一方、5年前と大きく変わったことは、従業員の労働環境だ。株式会社 TPDでは、5年間で労働環境の改善に重点を置き、徹底的な改革を進めてきた。

「まず休日ですが、基本的に月8日の休日を設けています。店舗によっては、月10日。ただ店長レベルになるとまだそうはいかない部分もあるので、達成率は80パーセントくらいです。でも、100パーセントに近づける努力は続けています」

 飲食業界全体の労働環境は昔と比べて大きく改善された。とはいえ、月8日の休日を確保できる飲食店はそれほど多くない。同社は、それをどのように実現してきたのか。

「とにかく、強引にやることです。弊社には『入社後半年間、休日は月8日取得しなければならない』という決まりがあります。欠員が出ようが、どれほど店が混もうが、出ちゃダメ(笑)。半年経ったら、休日手当てがほしい人や稼ぎたい人は出勤してもOKです。労働時間も平均月220時間~230時間ほどで、現在200時間を目標として努力しているところです。以前は300時間を超えていたので、着実に改革できていると思います。これも達成率80パーセントほどですが、『8割達成できたからいいや』と妥協はせず、100パーセントにしていく努力を続けていきます」

 また給与額や夏・冬休みなどの条件も、他の飲食店より抜きん出ている。

 これらを実現するにあたり人件費は大幅に上昇したというが、なぜそこまで労働環境の改善に重点をおくのか。

「いくつかの理由があります。まずひとつめは、従業員に楽しく、いきいきと働いてほしいから。弊社には、『誰が調理しても一定のおいしい料理を出せる店』といった、パッケージされたビジネスモデルがありません。その業態では、従業員が誇りと充実感をもって仕事していなければ、いい店を作っていくことはできないんです。だから社員には充実した休日を過ごしてほしいし、家族がいるなら一緒にすごしてほしい。その満足度が、お客様の満足度に直結するんですよ」

誰にでも訪れる「くじける瞬間」 そのとき心をつなぎとめるものは

加納 史敏さん

 堀田氏いわく、労働環境を改善する理由は、それこそが企業の行く末を左右するからだ。

「どの飲食店もそうだと思いますが、僕たちは、企業の成功の鍵を握るのは、「人」だと思っています。いい人材に恵まれなければ企業は成り立たないし、発展しない。労働環境の改善は、会社として避けることのできない命題なんです。でもね、人には『くじけるとき』が必ず来るんですよ。意気揚々と入社して、しばらくは楽しく仕事していても、3ヶ月、1年経ったとき――いつなのかは人によるけど――『やめたいな』と思うときが必ず来るものなんです。すると、求人誌を買ってきて条件を見比べ始めますよね。そのときに『結局、今よりいい条件のところってないよな。もう少し、続けてみようかな』と思ってもらうことが大事。ちょっと後ろ向きに聞こえるかもしれないけど、それが現実だと思います。理想としては、すべての従業員に、労働条件を自慢に思ってもらいたい。従業員の子が友達どうしで飲んでて、『あなたの会社、労働条件いいよね。私も働きたい』と羨ましがってもらえるようなね(笑)。ゆくゆくは、すべての労働条件でトップクラスに立ちたいですね」

 そこには、「企業としてのプライドもある」と堀田氏は言う。

「お客様に美味しい料理をご提供すること、従業員が誇りをもって働き、ともに豊かになっていくこと…僕らはあたりまえのことを、あたりまえにやろうとしている会社だし、着実に実現してきていると思います。よそ見せず、地道に歩んでいくことが、僕らのプライドです。それがあるから、オシャレなことカッコいいことが、薄っぺらくならないと思っています」

 こうした企業としてのあり方が、従業員の心を離さないのだろう。同社は独立をめざす人へのコンサルティング業も行っているが、最近は独立するより会社に残りたいという人がほとんどだ。堀田氏は今後、「仕事をする楽しさ、夢」を提案していきたいという。

「今進めているのは、沖縄やリゾート地のゲストハウス作りです。夏場は観光客に貸切のゲストハウスとして、シーズンオフは会社の保養所としても利用できるような施設ですね。ほかにも、イベントや面白い企画、海外進出も考えていて、皆の反応がすごく楽しみなんです。『この会社って面白いな。仕事楽しいな』と思ってもらえたら嬉しいですね」

マスカクラブ(取材店舗)
【取材店舗】
マスカクラブ
株式会社 TPD ─ 店舗情報 ─

マスカクラブ

埼玉県さいたま市南区別所7-1-14 7th Ave.

電話:048-753-9996

Buon Viaggio

埼玉県さいたま市大宮区宮町1-5 銀座ビルB1F

電話:048-631-3666

private restaurant 0760

埼玉県さいたま市大宮区宮町2-108-3

電話:048-631-0760

ワイン食堂ZAN【浦和】

埼玉県さいたま市浦和区仲町1-1-10 ウイングビルB1F

電話:048-832-9699

ワイン食堂ZAN【南浦和】

埼玉県さいたま市南区南浦和2-44-7 BEIS南浦和3F

電話:048-813-8430

焼肉マックス

埼玉県さいたま市南区南浦和2-44-7 BEIS南浦和4F

電話:048-811-1100

煉 武蔵浦和

埼玉県さいたま市南区別所7-1-16

電話:048-710-6828

現在26店舗展開中


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