高校に入る時は、サッカーのおかげで8校くらいからお誘いいただいたんですけど、その中から「近い」という理由だけで市立船橋に決めました。ただ、体育科にはあまり興味がなくて、普通に受験して普通科に入ったんです。市船と言えば体育、って印象が男子には特にあったはずなんですが、僕、どこか冷めてて。みんながマラドーナって言ってる時に、ひとりで元フランス代表の(※5)ミシェル・プラティニが好きだったくらい(笑)。ユヴェントス所属の時にトヨタカップで国立に来た時も、オフサイド判定に抗議した有名な寝そべりポーズをすぐに真似してましたし、ユニフォーム出してストッキング下げてっていうスタイルから、しっかりパクってました。

 で、この高校時代に、今の相方に出会うんですけどね。(※6)脇田は同じ学校の1つ下の後輩です。あいつは体育科で、リンゴの絵と「リンゴ」の文字を線で結ぶような試験を受けたと言ってました(笑)。でも、この高校在学中に、彼は一度、寮から夜逃げをしているんです。それだけでも驚きなのに、同じ専修大に入ってからもまた夜逃げしていて、僕が2年、彼が1年の時に、脇田が練習に来ていないと大騒ぎになりました。部屋に行くと置き手紙に全部平仮名で「さがさないでください」って書いてある。「ください」くらい漢字で書いて下さい! って思いながら、脇田の実家に電話したりして、そこから月日は3年流れ、僕が大学4年になったある日、寮の僕の部屋の扉を突然脇田が開けたんです。
 他にもたくさん部屋があったのに、彼が最初に開けた部屋に僕がいて、目が合ったと思ったら、スッとドアを閉めて逃げようとして。すぐ追いかけて、「お前、挨拶なしかよ」と詰 め寄ると、「すみません!」と。今何やってるのかを訊くと、ぶらぶらしてるという返事。それを聞いた僕は、「俺とお笑いやるか?」と口にしてました。脇田はそれまで恐縮してたのに、その瞬間急に素になって、「え?」って真顔で驚いてましたけど。返事をせかすと、普通だったら2、3日とか1週間とか考えさせて下さいってなるのに、なぜか脇田の返事は「2週間待ってください」。14日って結構時間あるし…。お試しキャンペーンじゃないんだから…。某ヨーグルトなら、結果出てますって。まあ、結局2週間後に「やります」って返事がきたんですけどね。
※5 サッカー元フランス代表。同国のみならず、世界中のサッカーファンを魅了した名プレイヤー。
※6 ペナルティのボケ担当 ワッキー。本名、脇田 寧人。