105.将棋の駒は、なぜ五角形?

1993年、奈良県奈良市の登大路町で出土した、平安時代後期のものとされる将棋の駒が、日本最古と言われています。その形はすでに五角形でした。この五角形という形、あくまで推測の域でしかないのですか、将棋というゲームが誕生した時代背景から見て、仏教の影響を受けているのではないかと言われています。  ひとつは、法隆寺にある古舟の形をした光背を模した、という説。光背とは仏像の後ろについてる光が輝くような形をした飾りを指します。そしてもうひとつは、正倉院の経秩牌(きょうちつはい)という、お経を包むときにつけられた荷札の形によるという説があります。  さらに日本に仏教が伝わった経路である中国、北朝鮮、韓国にも、将棋と同じようなゲームは存在していて、さらに遠くインド・タイ・ミャンマーといった国々でも見ることができます。これらの国々では、やはり同類のゲームである西洋のチェスに似た立体の駒を使いますが、中国では丸、北朝鮮・韓国では八角形の平らな駒が使われています。  しかし仏教とともにゲームの基本スタイルが伝わったのか、日本で自然発生的に遊びから形が整えられていったのかは不明です。とった敵の駒を自分の持ち駒として使えるというルールも日本独自のものです。馴染み深い将棋も、こうして見ると謎の多いゲームと言えますね。
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