常連客からも根強く支持されているのが炭火焼きによるメイン料理。例えば「埼玉県産鶉の蒸し焼き その内臓を使ったリゾを添えて」(右の写真)。
炭火焼きされた鶉を、リゾ(ごはん)と共にオーブンで仕上げる豪快な料理です。
まず、サービス担当の奥様がオーブン鍋ごとテーブルへ運んでくれます。蓋を開けるとふっくらと炊きあがったリゾの湯気に包まれて、備長炭で炙られた鶉が香り立ちます。香りだけでワイン一杯いけちゃうほどです♪
これをもう一度、キッチンに戻し、シェフ自ら皿に取り分けてくれるのです。五感を刺激する、とても楽しいプレゼンテーションですね。
骨までしゃぶりたくなる、しっかりとした肉質を味わった後、気になるリゾへ。鶉の旨味が凝縮したスープで、レバーやハツと一緒に炊き込まれた絶品です。リゾットとは違い、堅めの炊きあがり具合もちょうどよく、最後の一粒まで深い味わいが楽しめました。
「コースのみなので、気持ちよくメイン料理を迎えていただけるよう、流れのある展開を心がけています」
カメラを向けられるのが苦手。喋るのも得意な方ではありません。それでも一歩キッチンに入れば、ものすごい集中力で料理に向き合う。まさに魂を感じさせる職人です。
沼尻シェフの研ぎすまされた感性は、前回登場していただいた「アッカ」の林冬青シェフ同様、イタリアンの新しい波を感じさせてくれました。